水と紙 4
1時間におよぶスライドを使った説明の中で、穏やかですが高圧的な態度で歯切れのいい発言をする副社長は、クロフタのシステムの耐用性、信頼性、性能そして市の長期的要求に対する対応性について攻撃しました。
エネルギーを大量に消費すると非難しました。
しかし、最近塩素の副産物で発がん性が疑われ始めているトリハロメタンの除去ができないと言ったのは誤りでした。
また州から大幅な補助を受けることを想定して、クロフタの設備は〈基本的にコストの全流出〉だとまで主張しました。
クロフタの会社は産業界との取引に慣れている、産業界というのはその仕事を果たせさえすれば、できるだけ値段の安い設備を望むものだ、と副社長は言いました。
「あなた方はこの仕事を販売の面から見ている」
・・・とクロフタに向って言いました。
「あなた方はメーカーだ。
我々はこれを公衆衛生の面から、そして長期的に見た市の最高の利益という点から考えている・・・
この件はコスト第一主義であってはならない」。
・・・しかし彼の発言は過去の声にすぎなかったのです。
提案の制定以後、州当局には各地方から援助要求が殺到して、もはや高額なプロジェクトに寛大な約束はできない事態でした。
他の自治体によって、すでに州の水処理プラントの建設資金7千5百万ドルのほとんどが使い果たされていました。
市長は会議を一時中断して、水質協議会に対しこの問題の決定には州の補助は除外して考えるようにと話しました。