水と紙
コンサルタント会社のうち一番名の通ったのはメトカルフ&エディ。
ピッツフィールドの新しい上水処理工場に関してもすでに調査結果を出していました。
それによると、ピッツフィールドの場合、マサチューセッツ州ダルトンに2900万ドルの施設が必要だといいます。
煉瓦造りで、研究所とオフィスのスペース、1日24時間の人員の配置が必要とされます。
あらゆる点で余裕がなければなりません。
赤ん坊が飲んでも差支えない水であって、しかも町全体に広がる火事の消火が可能という需要にも応えられねぼならなかったのです。
輸送関係のストライキが起こって必要な薬品の入手が妨げられる場合に備えて、何週間ももちこたえられる準備が整っていなければなりません。
最も権威ある試験を受け、それに合格した技術のみを採用しなければならなかったのです。
・・・一言でいえば、それは大伽藍でなければならないのです。
国のあちこちに町や市によって建造され、公衆衛生の洗浄式に捧げられる他の大伽藍と同様に・・・。
マサチューセッツの小都市ビッツフィールドで別の見方のできる人間がいようとは、メトカルフ&エディには思いもよらぬことでした。