推薦図書 3
こうした真正面から語りかける作品は、子どもの絵本体験として貴重です。
この絵本をしっかりとした声で読んでもらうと、木の存在感が伝わってくるのではないでしょうか。
この絵本は、語りたいことをしっかりと認識し、そこに生き甲斐を感じている作者の気持ちが、まっすぐに響いてくるぬくもりのある物語です。
作者の気持ちが素直に子どもに語りかけられれば、子どもの心にそれこそ「木はいいなあ」という共感が生まれるでしょう。
そして子どもは木に対して親しみを感じ、しっかりと木を見つめたり、木に触れたり、木と遊んだりします。
そうした経験を重ねると、子どもは自分でも木を植え、木を育ててみたいと思うのです。
この絵本の終わりのところで、「木をうえるといいよ」とさそう言葉が語られ、男の子が自分の木を植えます。
その木は少しずつ大きくなり、挿絵をよく見ると男の子も少し大きくなった姿で描かれています。
絵本画家シーモントの傑作です。