価値のある本 2
アフリカ生まれのジョージはひとまねが大好きで、たいへんな「しりたがりや」です。
この性格がわざわいして、黄色い帽子のおじさんにつかまり、大都会のおおきな動物園へつれてゆかれます。
その船旅の途中でも、都会へ着いてからも、信じられぬいたずらを次々としはじめて大騒ぎになります。そのいたずらがこの絵本の魅力ですが、なぜかそのいたずらが憎めません。
むしろこの絵本を見ている子どもたちにとっては、夢のようないたずらをやってのける英雄的なお猿さんなのです。
そしておそらく読者は自分がジョージになった気分で、ハラハラ、ドキドキしているに相違ありません。
いたずらには無邪気な憎めないものと、悪意のあるものとがあります。
大人がそのところをよく見定めて適確に対応しませんと、子どもを萎縮させたり、大人に対する信頼感を失わせる結果になってしまいます。